FXトレードで勝つには、大衆心理を読み取り、大衆と同じように動く必要があります。大衆心理を読み取る上で、意識したいことの一つがキリ番です。

 

キリ番付近での値動きを注視すれば、キリ番から離れた後の相場の方向感が掴みやすくなります。そのため、キリ番付近は、エントリーポイントや決済ポイントとして活用することが可能です。

 

今回はトレード例を紹介しながら、キリ番について詳しく解説していきます。

 

キリ番とは?

 

FXではキリの良い価格のことをキリ番と呼んでいます。ドル円(USD/JPY)の134.00円、ユーロドル(EUR/USD)の1.31000というように、末尾に0が並ぶレートがキリ番に該当します。

 

また、さらに50台に着目するトレーダーも多く、これもやはりキリ番と呼ばれます。ドル円では134.50円、ユーロドルでは1.31500などが該当します。

 

キリ番はどう機能する?

 

キリ番は心理的水準として機能します。心理的水準とは、マーケットにおいて、大衆心理に意識される価格水準のことです。キリ番がトレーダーに意識される理由は、「シンプルなものを強く意識する」という人間の性質によるものです。

 

FXトレードの戦略を考えるとき、「ドル円128.00円を割ったら損切りを行おう」とか「ユーロ円135.00円まで下落したら買いを入れよう」といった風に考えた経験はないでしょうか。戦略を考えるとき、パッと頭に思い浮かびやすいのがキリ番というわけです。

 

こうした理由から、キリ番では多くの売買が行われます。成行注文はもちろんですが、指値や逆指値でも、エントリーや決済注文が置かれます。

 

キリ番には、このような注文が殺到するため、相場の流れの変わり目になることが多くなります。キリ番はサポートラインやレジスタンスラインとして機能すると言い換えることができます。

 

サポートラインで考えてみましょう。ドル円130.00円のキリ番まで価格が下落すると、キリ番はサポートとして機能します。つまり、反転するのであれば、キリ番を目安に上昇相場に転換する可能性が高くなるというわけです。これは売り注文の利確決済や、逆張りで新規の買いが入るためです。

 

反対に下抜けると、サポートされなかった事実が意識され、ロスカット注文や順張りでの新規の売り注文が入り、そのまま下落していく可能性が高くなります。

 

キリ番を意識したトレード例

 

ここまでキリ番の基本的な考え方を紹介しました。ここからはキリ番を利用したトレード例を解説していきます。

 

キリ番で利益確定

 

キリ番では反発や反落しやすい傾向があります。この性質を利用して利確を行うことを考えてみましょう。

 

チャートはドル円1時間足です。810日のCPIで予想以上のインフレ後退を受け、135.00円付近から急落しました。

 

売りポジションを持っていた場合、利確のタイミングを探っていくことになります。134.00円、133.00円は簡単に下抜けてきましたが、132.00円では大きな反発が見られました。キリ番で反発したということで利確を行います。

 

その後、一時的に133円台まで回復したものの、戻り売り圧力により再度下落しました。戻り売りでエントリーしたポジションについては、132.00円の反発で利確を行いましょう。

 

2回目の利確ポイントは、1回目の反発が意識されることもあり、強力なサポートとなったことが想定されます。

 

キリ番突破でエントリー

 

キリ番はサポートやレジスタンスとして機能するため、反転ポイントになりやすい一方で、ブレイクすると一気にトレンドの勢いが強まる傾向があります。

 

この性質を利用するトレードが、キリ番を突破したときにエントリーを仕掛けるというものです。

 

チャートはドル円15分足ですが、134.00円のキリ番を一気にブレイクしていることが確認できます。このように、強いトレンドが発生している時は、ブレイクした瞬間がエントリーのタイミングとなります。

 

つづいて135.00円のキリ番もブレイクしていることが確認できます。134.00円でエントリーしたポジションを持っていれば、買い増しを行ってもOKです。

 

ただし、135.00円のブレイクは134.0円のブレイクほど強くはないので、しっかりとブレイクしたことを確認してからエントリーすることをおすすめします。

 

135.00135.05円の間では再度134円台まで戻ることが多いので、135.10円まで上昇したらエントリーすることをおすすめします。

 

キリ番で逆張り

 

次にキリ番で反転する性質を使ったエントリーを考えてみましょう。チャートには、ドル円132.50円、133.00円、133.50円、134.00円のキリ番に水平線を引いてみました。

 

 

 

チャートでは、明らかにキリ番が意識され、反転していることが確認できます。逆張りの要領でエントリーを行えば、含み益のポジションを作ることができるでしょう。

 

ただし、キリ番で反転しない場合もあります。トレンドが強いときは、キリ番で反転せずにブレイクすることは珍しくありません。

 

トレンドの勢いが強いときは逆張りのエントリーを避け、エントリーはキリ番でしっかりと反転したことを確認してから行うようにしてください。

 

まとめ

 

キリ番は意識されることが多いテクニカル上のポイントです。それは人間しりとしてキリの良い数字が意識しやすいからです。

 

エントリーポイントや、利益確定にも使えますので是非過去検証のうえ、意識するようにしてみてください。

 

 

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