海外FXで得た利益に掛かる税金とは？海外FXと国内FXとの税率の大きな相違点まとめ。

海外FXで得た利益に掛かる税金とは？海外FXと国内FXとの税率の大きな相違点まとめ。

 

この記事を読んで欲しい人

 

・FXの海外口座も日本で課税されるのかどうか知りたい人
・FXの海外口座で得た利益にかかる税金について知りたい人

 

FXの海外口座も日本国内で課税されるFXの海外口座で掛かってくる税金について、この記事のおよその全体像を解説します。一番初めに、海外FXと国内FXで共通しているポイントは、次にあげる3点になります。

 

しかしながら、海外FXと国内FXにおいては、税制上の取り扱いが異なっている部分が多くあります。

などに関しては、考えなくてはいけません。

海外FXで得た利益に関しては国内の法律に則って確定申告をする

 

海外FXで得た利益にも、国内の法律が取り扱われます。そして、国内で確定申告をするので、海外を対象にして手続きを行うことは必要ないです。

 

しかしながら、国内FXで収益を手にした場合とは、税金の算出方法や税率が異なって来るためご注意ください。

 

海外FXで得た利益に使われる確定申告の枠組みについて、説明いたします。

海外FXで得た利益に掛かる税金について

 

海外FXで収益を手にしたケースでは、所得税と住民税の課税対象になります。確定申告においては、その他の収入源も併せてありとあらゆる所得の内訳が

載せられている申告書類を提出して、申告した金額に従って納税をしていきます。

 

住民税に関しては、所得税の納税後に税金が算出され、納税に関しての通知書が自宅へ送られて来ます。

 

総合課税のためその他の所得と合わせて計算する

 

海外FXで手に入れた利益に関しては、雑所得として区分けされ、総合課税と言われる方式で課税されます。なぜかと言うと、給与所得・不動産所得等、その他の所得と合算した後に税金を算出するのが大きな特徴です。

 

例：給与所得が500万円のサラリーマンが、海外FXで100万円の収益を手にしたケースでは、次の様な計算になります。

 

給与所得というのは、給与の額面額から給与所得控除の金額を引いたものです。

 

所得税の税率

 

海外FXも、日本国内の所得税率に基づくことから、事前にチェックしておかなければなりません。

では、総合課税に使われる所得税率を下記に説明いたします。

 

課税所得（※合算した後の総所得）	所得税率	所得控除
195万円以下	5％	0円
195万円から330万円以下	10％	9万7,500円
330万円から695万円以下	20％	42万7,500円
695万円から900万円以下	23％	63万6,000円
900万円から1,800万円以下	33％	153万6,000円
1,800万円から4,000万円以下	40％	279万6,000円
4,000万円以上	45％	479万6,000円

 

上記の所得税率に基づいて最終的な所得税を算定し、確定申告書類に「収入・支出・控除額と共に所得税」を記します。所得が増加する程、税率もアップするのが、総合課税の特徴です。

海外FXと国内FXとの税率の相違点について

 

海外FXと国内FXとの税率の大きな相違点は、「総合課税と税率」の2点になります。

 

国内FXで収益を手にした利益に関しては、申告分離課税に区分けされることから、FXの利益だけで税金を計算に入れます。税率に関しては、20.315％（所得税＋住民税）の固定税率になります。

 

総合課税と申告分離課税を比べてみると、その他の所得とFXの利益を合計した総所得が多くないケースでは、総合課税の方が税負担は減ります。その一方で、総合課税で20％以上に該当する所得につきましては、所得税だけじゃなく、別に住民税10％が掛かってくることから、国内FXの20.315％の税率の方が税率は低くなるのです。

3月中旬までに忘れることなく確定申告をしましょう

 

海外を拠点とする業者の場合では、確定申告を行なわなくても分からないのではないかと考える方もいるようですが、FXで手に入れた利益はちゃんと確定申告をすることが必須です。後で露呈した場合は、追徴課税を課されるケースもあります。

 

確定申告に必要な１年の利益の記録につきましては、海外業者の大部分が取り扱っているMT4やMT5上で簡単に出力を行なえますが、「給与所得の源泉徴収票、社会保険料の控除証明書」等、その他の書類の準備も欠かせません。「2月中旬から3月中旬の確定申告時期」に遅れることなく、申告が出来る様に、準備しておきましょう。

 

以上、海外FXで得た利益にかかる税金についての説明でした。