目次
FXで独学は十分可能!【大切なステップや注意点を解説】
FXではセミナーなど他人に教えてもらえる機会も設けられていますが、一般的に独学を行う方が多いようです。独学を行うメリットはなんといっても、コストが安いことです。書籍代だけ、もしくはネットを使えば完全無料で学ぶこともできます。また、自分のペースで学べることも魅力の一つと言えるでしょう。
ただ、FXの勉強を自分で進めて行かなければならないため、手順を間違えたり、大切な勉強をおろそかにしてしまったりと、誤った勉強をしてしまうことがあります。そこで、今回はFXの独学について、どのように進めて行けばよいのか、また注意点について解説していきます。
STEP1 FXの基礎知識を学ぶ
独学で最初のステップは、そもそもFXとは何なのかについて理解することです。なぜ利益が発生するのか、FXの仕組み、または実際に注文を行うにはどうすればよいのかなど、基礎の基礎を習得しましょう。
利益発生の仕組み
FXで利益が発生するのは為替レートが変動するからです。通貨ペアとは、日本円と米ドルというように、交換できる通貨同士のことです。通貨ペアには、「1ドル100円というように必ず交換比率が提示されています。これは、1ドルと100円が同じ価値を持つことを意味します。
ここから、1ドル110円になったときに意味することは、ドルの価値が上昇し、円の価値が下落したということです。このように、FXでは、両通貨の価値が変動することで、利益や損益が発生します。
証拠金取引とは
FXでは、外貨を売買して差益を得ることができます。ただ、株などに比べて変動が大きくないので、一般的にはレバレッジをかけて取引を行います。
例えば、5万円を入金してトレードすることを考えてみましょう。この5万円は証拠金と呼ばれるもので、証拠金の25倍、すなわち125万円のお金を動かすトレードを行うことが可能になります。
FXトレードを行う際は、証拠金とレバレッジの関係を頭に入れ、どのくらい入金して、どのくらい金額を動かすか考えておきましょう。
STEP2 デモトレードや少額取引でスタートする
FXに関する基礎知識を一通り勉強したら、いよいよ少額で取引を始めてみましょう。1000通貨の取引は国内FX、海外FXともに対応しているFX業者が多いこともあり、おすすめです。
まずはデモトレードで注文方法を学ぼう
FXでは注文ができなければ、取引しようがありません。まずは成行、指値、逆指値といった注文を入れられるようになりましょう。
特に決済注文の逆指値(ストップロス)はリスク管理のため必須です。デモトレードの段階でも、エントリーした直後には必ずストップロス注文を入れておくクセを付けておきましょう。
1000通貨で取引
デモトレードでひと通りの注文方法を理解出来たら、いよいよ資金を投入してトレードを行ってみましょう。
手法が確立していないうちは、デモトレードで訓練を積むという手もありますが、やはりデモトレードと自己資金でトレードするのでは、メンタル面が大きく違います。デモトレードでは、実践感覚まで身につけることは難しいと思います。
1000通貨であれば、100pips動いても損益は1000円なので、大きなリスクとはなりません。また、入金額も1万円以下でOKなので、ハードルは低いと言えるでしょう。
STEP 3手法を確立する
FX取引で勝ち続けるためには、自分の勝ちパターンを作ることが非常に大切です。少額取引を行いながら、手法の勉強を行うことで、徐々に勝ちパターンを見出していきましょう。
手法の基本勉強を行う
書籍やネットなどで、トレード手法の勉強を行いましょう。分析手法として押さえておきたいのは、水平線、トレンドライン、移動平均線、ダウ理論、
4本値、プライスアクション、チャートパターン(三尊、逆三尊、ダブルトップ、ダブルボトム)、MTF(マルチタイムフレーム)などです。
また、経済指標の見方などのファンダメンタルズ的な知識も必須です。金融政策や株式市場との関係、有事の際の値動きなども頭に入れておきましょう。
また、デイトレード、スイングトレードといった時間軸ごとのトレード手法の基礎知識や勝つためのコツを学ぶことも必須です。
少額取引を行いながら手法を確立させていく
手法に関して得た知識は、少額取引の中で実践していきましょう。表示させるインジケーター、設定値など、実践の中でどのように適用させていくかを考えていくかを考えれば、徐々に手法が確立されていくはずです。
手法を確立させるとき、特に考えて欲しいことが投資家心理です。大衆心理に意識されている価格帯で売買することが勝つためには必須条件で、その価格帯をしっかりと把握できる分析方法でなければいけません。
独学の注意点
FXを独学で学ぼうとする人に多いのが、まず手法を勉強しようとすることです。移動平均線の使い方、トレンドラインの引き方などが代表的なものと言えるでしょう。
しかし、FXの仕組みなど、基礎知識を習得せず、手法ばかりにこだわるのは危険です。手法は絶対的なものではありませんし、必勝法という手法は存在しません。
もちろん、相場環境と手法の相性が良ければ、一定の期間勝ち続けることが可能です。しかし、相場環境はいつか変化します。相場環境の変化に対応するためには、需給バランス、ファンダメンタルズ的な要因、大口の動向など、ありとあらゆる情報が必要です。
手法に頼らず、総合的に為替相場を分析できるようになってはじめて、安定した成績を残せるようになるでしょう。