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FXはゼロサムゲーム?その中で勝率を上げるためにできる3つのこと
FXについてはいろいろな考え方があります。
「FXはれっきとした投資だ」という方もいれば、「FXはギャンブルと同じだ」という方もいますし、「いやいや、FXはゼロサムゲームだ」という方もいることでしょう。
FXは基本的に投資であることには違いないのですが、ゼロサムゲームなのかどうかについてもさまざまな議論がなされています。
今回は改めてFXがゼロサムゲームなのかについてお話ししていきたいと思います。
・FXはゼロサムゲームなのか?
結論から言ってしまうと、FXはゼロサムゲームであると考えられます。
このゼロサムゲームというのは、ゲーム理論のひとつになります。ゼロはそのまま数字のゼロのことを指しており、サムというのは合計を意味する「SUM」から来ています。
つまり、合計がゼロになるゲームのことをゼロサムゲームと表現するのです。例えば、誰かが50点獲得したときに別の誰かがマイナス50点になったとします。
プラスの50点とマイナスの50点で、合計はゼロになります。このように誰かが得た分、誰かが失っている状態、誰かが勝てば誰かが負けるゲームがまさにゼロサムゲームなのです。
FXでは投資家全員の損益を合計すれば、ゼロになります。誰かが売って誰かが買うという取引なのですから、当然と言えば当然です。だからこそ、FXはゼロサムゲームだと言えるのです。これは、誰かの懐から他のだれかにお金が渡っているという事から、「生産性のないお金稼ぎの方法」だと揶揄されることがあります。
・ゼロサムと合わせて押さえておきたいプラスサムとマイナスサム
ゲームというのは、ゼロサムだけではありません。プラスサムとマイナスサムというものもあります。
プラスサムというのは参加者全員の損益を合計したときにプラスになるものを指します。一般的には、株式投資の配当金などはプラスサムになると言われています。
マイナスサムというのは一部の人間だけが利益を得られるものの、ほとんどの方が投資した金額より損失を出してしまい、平均してマイナスになってしまうものを指します。
パチンコや競馬、宝くじなどはマイナスサムゲームに分類されます。
・FXはゼロサムではなくマイナスサムなのではないかという考え方
FXはゼロサムゲームだと言えるわけなのですが、実はFXはゼロサムゲームではなくマイナスサムゲームなのではないかという考え方もあります。
というのも、FXでは取引にかかるコストが発生してくるからです。取引手数料やスプレッドというのはFX業者の利益になりますので、コスト面を考えると確かに損益がマイナスになるという考え方もできるのです。
ゼロサム、プラスサム、マイナスサムについては、状況によって、またどの角度から見るのかによっても考え方が変わってくるものと理解しておいたほうがいいのかもしれません。
・FXで勝率を上げるためにできる3つのこと
FXはゼロサムゲームだと考えていいのですが、先でも触れましたようにマイナスサムゲームだという見方もできます。
ゼロサムなのか、ゼロサムではないのかという部分は確かに気になるところかもしれませんが、そもそもゼロサムであろうがなかろうがFXは100%勝てる類のものではありません。
そのため、勝率を上げることを考えて実践していったほうがいいです。そのためにできることを3つご紹介しておきましょう。
【自分の取引スタイルを決める】
FXで勝率を上げるためにも、まずは自分の取引スタイルを決めていきましょう。短期、中期、長期といろいろな手法があります。
初心者の方は短期や中期の手法で、経験を積み重ねていったほうがいいかもしれません。
【デモ口座で練習をする】
また、FX業者にはデモ口座が用意されていることもありますので、そのデモ口座でデモトレードをおこなっていきましょう。
デモトレードであればどれだけ練習をしても実際に自分の資金を使うことはありませんし、そのFX業者の使い勝手を判断するのにも役立ちます。
FXのおすすめ練習方法には何がある?デモトレードのメリットやデメリットをまとめました。
【分析をおこなう】
そして、分析です。この分析が一番厄介で面倒な作業かもしれません。
分析ツールなどを使って相場を読んでいくのはもちろんですが、自分がおこなった取引を見直し、改善点を見つけ出すことも大切です。
ただ、これが当たり前のようにできるようになるとFXでの結果も変わってくるかと思います。
・ゼロサムかどうかよりもFXで勝つためにできることを
FXはゼロサムゲームだと言えますが、取引にかかるコストのことを考えるとマイナスサムゲームであるという考え方もできます。
ただ、大切なのはゼロサムなのか、ゼロサムではないのかという部分ではありません。ゼロサムであろうとなかろうと、自分自身がFXで勝つこと、勝てるようにしていくことが大切なのです。
少しでも勝率を上げられるようにできることをしていきましょう。